あらゆるリスクと正面から向き合う。
大規模ネットワーク無線化
プロジェクト。
PROJECT
SBエンジニアリングはソフトバンクグループの一員として、法人のお客様に対してネットワークソリューションを提供しています。今回ご紹介するのは、大手金融機関様のオフィス用ネットワークを全面的に無線化するプロジェクト。大規模、かつ技術的な難易度の高いプロジェクトにおいて、多くの関係者をまとめるプロジェクトマネージャの役割を担ったのは若手のネットワークエンジニアでした。彼はいかにして関係者たちと関わり、プロジェクトを成功に導いたのか。その裏側に迫ります。
background
大手金融機関様の
ネットワーク刷新という
大規模プロジェクト

私たちの部署ではソフトバンクと連携し、法人のお客様の拠点追加や移転の際などのネットワークの構築を主に行っています。お客様の要望や状況を伺い、ネットワークの通信断が発生しないような手法を検討・提案した上で、実際の作業の統括も行うのが主な業務です。そんな中、私たちのもとに舞い込んできたのが、大手金融機関様のオフィスネットワークを全面的に無線化するという大規模なプロジェクトでした。お客様が今後の拠点展開をよりスピーディに行えるようにするための重要な基盤づくりであり、約500回線もの切り替え作業を行うという、非常に難易度の高いミッションです。私は若手でありながら、そのような大規模プロジェクトにプロジェクトマネージャとしてアサインされ、プロジェクトの品質管理や作業の全体統括を担うことに。私は当社への入社以来、電話回線の切り替え作業や、配線工事の施工管理などの様々な業務を経験した上で現在の部署に移ってきましたが、これほど大規模なプロジェクトを率いるのは、もちろん初めてのことです。自身のキャリアアップを考えてくれた上長や会社の期待に応えたいという強い想いで、この挑戦に臨みました。
suggestion
困難を想定し、
事前の体制づくりに全力を注ぐ
これだけの規模の回線を同時展開するプロジェクトは社内でも例が少なく、なおかつ技術面でも導入実績のないサービスだったため、想定外の事象に備えておくことが必要でした。特に大きな課題になったのは、スキルや経験の異なる大勢の作業員が関わる中で、全体的な作業品質をしっかりと担保することです。また、今回のプロジェクトでは他社製の機器との通信もあり、複数のベンダーとの連携も求められました。そこで私が徹底したのが、事前のルールづくりです。例えば、お客様の作業立会がない休日の作業時に問題が発生したら、誰がどのように対応すべきなのか。関係各社との綿密な認識合わせを徹底し、「作業を担当する人がいない、わからない」といった事態を避けるためのルールを策定しました。想定されるリスクについても、「入館方法がわからない」といった軽微なものから、機器の接続不良、より重大な障害まで、考え得るすべてのリスクを上長や先輩にも相談しながら洗い出し、対応策を事前に練り上げました。かつて施工管理の仕事をしていた時に、先輩から教わった「準備が8割」という言葉を胸に、何が起きても即時対応できる体制づくりに力を注ぎました。

PROJECT STRUCTURE
effect
期待を超える成果が、
自身の成長と、次なる信頼へ
関係各所との連携と体制づくりに奔走した準備期間を経て、ついに構築作業が開始しました。特に緊張感が高まったのは最初の1ヶ月です。一般的にはテスト導入を経てから全体の展開に移行することが多いのですが、今回はその工程が短縮されていたため、現場で不測の事態が発生してもおかしくないと考えられたからです。特にこれだけの大規模なプロジェクトであれば、より一層、不確実性は高まります。ですが、蓋を開けてみると徹底した事前準備が功を奏し、一度の遅延や切り戻しもなく、最終的にはすべての作業を無事に完遂することができました。この結果は、お客様だけでなく、パートナーであるソフトバンクからも驚きの声をもって迎えられ、「あれだけの規模の案件を無事故で完遂するとは」と高い評価をいただくことができました。私自身、プロジェクトマネージャとして大規模プロジェクトを完遂させたことで自信を得ることができたのはもちろんですが、当社としても大きな実績になりました。この実績によってSBエンジニアリングへの信頼がさらに深まり、今後のさらなる大規模プロジェクトの受注にもつながりました。
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今回のプロジェクトのように、若手にも大きな裁量権を与えてくれる社風が魅力です。責任は大きいですが、その分、成長の機会も豊富にあります。もちろん一人で抱え込むことはなく、経験豊富な先輩方がいつでも親身に相談に乗ってくれるので、安心して挑戦できます。会社が社員一人ひとりのキャリアを真剣に考え、成長につながる機会を与えてくれる点もSBエンジニアリングの魅力だと思います。


私は入社2年目から3年目まで施工管理の業務を担当した後、4年目から現在の部署に異動しました。施工管理との比較でいうと、ネットワーク構築では多くの人が関わるため、論理的に筋道を立て、関係者を動かしていくことが必要です。そのプロセスを通じて、物事をより深く考え、事前準備を徹底する力が身についたと感じています。技術力だけでなく、ビジネスパーソンとして大きく成長できる仕事です。





